【ルヴァン杯】新潟松橋監督、初Vへ敵将・長谷川監督への情捨てる「ゲームを価値のあるものに」
YBCルヴァン杯決勝が2日、東京・国立競技場で行われる。決戦に先立って1日、同会場で公式練習と合同記者会見が行われた。 クラブ初タイトルを狙う新潟は松橋力蔵監督(56)と主将のDF堀米悠斗(30)が出席。3年ぶり2度目の優勝を狙う名古屋は長谷川健太監督(59)とGKランゲラック(36)が登壇、決戦へ闘志をぶつけ合った。 ◇ ◇ ◇ 公式練習を終えた新潟の松橋監督は「ピリピリした感じがありながらも、いい雰囲気で準備できた。名古屋さんにぶつかっていくだけ」と普段通り、淡々。「みんなで一体感を持って。全員がチームのために戦う」と堀米も必勝を誓った。 松橋監督は、就任3年でパス主体の攻撃サッカーを浸透させた。堅守が武器の名古屋とは今季リーグ戦1勝1敗。大舞台で決着をつける。敵将の長谷川監督は日本リーグ時代の89-90年と90-91年の2季、日産自動車(現J1横浜)で共闘した元チームメートだ。同じ寮に住んでいた頃は長谷川先輩から夜中にたたき起こされ、ラーメン店に連れ出されていた。深い仲だ。 前日会見の合間も笑顔で談笑したが、決勝が終わるまでは情を捨てる。「選手には『自分たちが歩む道を正解にしよう』と伝えた。このゲームを価値のあるものにする」。クラブ初Vへ、積み上げた独自スタイルで堅守を破る。【小林忠】