住宅購入で「ペアローン」を考えています。ペアローンの場合、「団体信用保険」は片方しか使えないって本当ですか?
団信を利用できるペアローンは限られる
夫婦が共同で住宅ローンを組む方法は、連帯債務とペアローンの2つが主なものですが、団信を利用できる条件には制限があります。特に、夫婦が互いの保険でカバーする制度である夫婦連生団信を利用できるのは、連帯債務の場合に限られることが一般的です。 連帯債務とは、1つの住宅ローンを夫婦2人で共同して借り入れ、お互いが同じ返済責任を負う方法です。住宅ローン契約に伴って夫婦がそれぞれ団信に加入し、万が一の事態に備えられます。 一方、ペアローンでは夫婦それぞれが別々に住宅ローンを組むため、多くの場合で夫婦連生団信は利用できないため、どちらか一方の生命保険でカバーするか、他のリスク対策を講じる必要があります。 ■ペアローンでも使える団信が登場している ペアローンの団信では、夫婦のいずれかに万が一のことが起こった場合でも、もう一方のローンが残るため、返済が継続する点が問題でした。しかし、2024年6月1日からPayPay銀行株式会社が新たに提供を開始した「ペアローン向け全疾病保障付き連生団体信用生命保険」により、問題が解決されました。 ペアローン連生団信は、夫婦やペアのいずれかに万が一のことが起こった場合に、住宅ローン借入残高の合計額を保険金として支払い、ローン残高がゼロになる保険です。夫婦のいずれかが先に亡くなったり高度障害状態になったりした場合でも、残されたほうの人がローンの返済をおこなう必要はありません。
ペアローンで利用できる団信もある
以前はペアローンで利用できる団信が限られており、夫婦のいずれかに万が一のことが起こった場合でも、残されたほうの人がローンの返済を続ける必要がありました。近年では、ローン残高がゼロになる新しい団信により、ローンの返済は不要です。夫婦でペアローンを検討している場合は、加入する団信の条件や内容をよくチェックしましょう。 出典 PayPay銀行株式会社 銀行初! 6月1日よりペアローンの「連生団体信用生命保険」取扱開始 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部