【速報】2025年新型Z900は最新のメタル“凄み”デザインを獲得! 新採用のクルコンやシフターはZ900RSにも搭載か?
直列4気筒を搭載するストリートファイターのZ900が欧州でビッグチェンジを敢行。シリーズ共通の「SUGOMI」デザインは金属パーツを用いた最新版にリファインされ、IMUやクルーズコントロール、クイックシフターなどで電脳も強化した。エンジンに関しては、兄弟車のZ900RSも同様の変更を受けるか? 【画像】2025年新型Z900のディテールをギャラリーで見る(27枚) 文/Webikeプラス 沼尾宏明
最新Zデザインは小顔3眼にアルミシュラウドが光る
カワサキが海外で公開したティザー動画どおり、2024年10月30日(日本時間31日)にZシリーズの最新作が発表。その正体は新型のZ900だった。 Z900は、欧州でヒットしたZ800の後継として2017年にデビューしたスーパーNK。現代版Zシリーズに継承されるシャープな「SUGOMI」(凄み)デザインと、948cc並列4気筒+鋼管トレリスフレームによる軽量パワフルな走りが特徴だ。 登場以来、大幅な変更はなかったが、2025年新型ではデザインを全面刷新。エンジンは新設計の電子制御スロットルを採用し、新たにIMUとクルーズコントロール、クイックシフターを標準で備えた。さらに同社初のターンバイターンナビを導入したメーターや、シートなども新作だ。 まずスタイルは、最新のSUGOMIデザインによって、よりエッジィかつ上質な雰囲気を獲得。中でも目を惹くのはツヤ消しアルミ製のシュラウドだ。従来は樹脂製だったが、より高級感が際立ち、ライバルとの差別化を図っている。 顔は、海外の2024年型Z500と血脈を思わせるコンパクトな3眼LEDヘッドライトを導入。タンクやニーグリップ部のカバー、テール、シートも新作だ。
直4ユニットは電脳を大幅に強化、燃費も大幅に向上した
948cc水冷直4エンジンにもメスを入れた。新設計の電子制御スロットルを採用し、6軸IMU(慣性センサー)を搭載。さらにクルーズコントロールとアップ&ダウンクイックシフターを新たに導入した。 IMUによりキメ細かい車体制御が可能となり、ブレーキとエンジン出力を調整してコーナリングをサポートするKCMF(カワサキコーナーリングマネジメントファンクション)も獲得している。 エンジン内部はカムプロファイルやECUを変更し、燃費と低回転域のトルク向上を図った。その結果、最高出力は125 PS/9500 rpm→123PS/9500 rpm、最大トルクは10.1kg-m/7700rpm→9.9kg-m/7700rpmに変更。 一方でCO2排出量は削減され、燃費は16%も向上。100km走行時の燃料消費量は5.7Lだったが、新型では4.8Lに抑えられている。