東京都の小池知事 都内の子どもを中心とした感染症拡大を受け「対策をお願いしたい」
東京都の小池百合子知事は16日午後、東京都庁で定例会見を行った。小池知事は会見で、現在、都内で子どもを中心にヘルパンギーナの感染が例年より増えているという状況について「手洗い、うがい、咳エチケットなどの感染対策をお願いしたい」と呼びかけた。 【動画】東京都・小池知事が定例会見(2023年6月16日)
小池知事は、現在、乳幼児を中心に流行する代表的な夏風邪である「ヘルパンギーナ」が例年よりも早く感染が急拡大していると説明。RSウイルス感染症も含め、いずれも有効なワクチンや予防薬がないため「新型コロナウイルスと同じように手洗い、うがい、咳エチケットの徹底をお願いしたい」と呼びかけた。 また、この感染が夏場に集中すると小児科の診察が混雑することから「医療機関の負担を減らすためにも、まずはかからないように基本的な感染対策をお願いします」と話していた。
先月には都内で3年ぶりに、はしかの患者が出たことについても「感染力が極めて強く感染者の90%以上が発症するという特徴があります。肺炎、脳炎などの重い合併症を発症する場合があるということで、2回のワクチン接種によって予防ができます」と呼びかけた。 過去には海外での感染者に端を発した集団感染が発生したケースも例に挙げ「今後、夏休みで海外に行かれる方も多いかと思います。外務省のホームページなどで流行している地域を確認して行っていただきたい」とも呼びかけた。 また「流行している地域に行く場合はご自身やご家族のワクチン接種歴や感染歴を確認いただいて、抗体検査、予防接種の検討をお願いします」とも話していた。