すべて知っているつもりでした…月収32万円のサラリーマン夫、突然の交通事故死に傷心の妻、遺族年金の請求で知る「夫の驚愕過去」に号泣
夫(妻)の万が一に備え、多くの人が生命保険に加入したり、預貯金をしたり。そんな自助努力のほか、公的保障として「遺族年金」が遺族の生活を支えてくれます。ただ遺族であれば無条件に支払われるかといえば、そういうわけではなく、なかには「遺族年金ゼロ」というケースも。そこで知る、驚きの真実とは? 【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
夫(妻)が亡くなったらに備えて…「準備している」は73%
準備できる時間があったなら、家族が亡くなっても、その後、慌てることなく、スムーズにさまざまな手続きを行えるもの。ただ突然の訃報の場合は、そうはいきません。 初七日までには、葬儀をすませて、死亡届を提出。葬儀のあとには、さまざまな公的な手続き、税金まわりの手続き、相続まわりの手続きなど、悲しんでいる暇もないくらい、多くの手続きをこなさなければなりません。 サラリーマンの夫(享年40歳)を交通事故で亡くした、36歳の女性もそう。朝、いってらっしゃいと見送ったのが最後、「ご主人が交通事故に」と警察から電話があった後のことは、あまり記憶にないといいます。 呆然自失の状態のなか、ふと我に返り、「この先、どうやって暮らしていけばいいのか」と不安に襲われたという女性。子どもは未就学児が2人。月収32万円ほどだったという大黒柱の夫を失ったなか、この先、生活していけるのか……。 万が一の備えに関しては、「公的保障」と「自助努力」があります。公的保障は遺族年金、自助努力は生命保険や預貯金など。公益財団法人生命保険文化センター『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査』によると、「死亡保障は公的保障充実志向か自助努力志向か」の問いに対して、「公的保障充実志向」は36.1%に対して、「自助努力志向」は54.6%。男女別にみていくと、「公的保障充実志向」は男性が39.2%に対して、女性は33.6%。年齢別では「公的保障充実志向」は女性40代で高く、「自助努力志向」は男女とも 30代と女性50代で高くなっています。 死亡保障に対する準備について尋ねると「準備している」は73.1%。その中身をみていくと「生命保険」が圧倒的で60.3%。続いて「預貯金」42.8%、「損害保険」12.6%、「有価証券」7.2%。 また亡くなった際に支払われる生命保険加入金額は全体平均で957万円、男性で1,373万円、女性で647万円。年齢別にみていくと30代男性では2,000万円超えでした。 【年齢別「生命保険加入金」平均額】 20代:1,001万円/751万円 30代:2,065万円/768万円 40代:1,883万円/807万円 50代:1,629万円/737万円 60代:1,071万円/507万円 ※数値左より、男性/女性