囲碁天元戦 一力、初防衛か 芝野は巻き返せるか 28日に兵庫県洲本市で第4局
囲碁の一力遼天元(27)=棋聖、名人、本因坊=に芝野虎丸九段(25)が挑む第50期天元戦(神戸新聞社主催)5番勝負の第4局が28日午前9時から、兵庫県洲本市のホテルニューアワジで打たれる。両対局者は27日に現地入りし、士気を高めた。 【写真】Kinki Kidsもはまった「囲碁ボール」 手軽な一方、戦略性も 両者ともに今年は白番での勝率が高く、本シリーズも全3局で白番が勝っている。一力は10月31日、芝野から名人位を奪って四冠に。勢いそのままに天元戦第3局で2勝目を挙げ、初防衛まであと1勝とした。一方、無冠となった芝野は第4局を白番で打つ。天元初獲得へ巻き返せるか注目だ。 第4局を控え、一力は今夏以降の芝野との熱戦について「一進一退の攻防でどの碁も非常に難しい。毎局、新たな発見がある」と話し、「国内で一年の締めくくりになる重要なタイトル戦。今持っている力を精いっぱい出したい」とした。 芝野は「1勝2敗で後がないですけど、やることに変わりはない。準備して集中して打てたらいい。一局一局の積み重ねでやっていくしかない」と語った。 対局の持ち時間は各3時間で、28日夜までに決着する見通し。立会人は後藤俊午九段(58)=神戸市東灘区。神戸新聞NEXTで中継する。(小林伸哉、藤森恵一郎)