「まだ間に合いますか?」冬用タイヤ「この期に及んでまだ着けてない人々」が救われる方法とは!? 「タイヤの選び方分かりません」どう対策?
スタックを招く「ノーマルタイヤ走行」に警鐘
スタッドレスタイヤは冬の圧雪・氷盤路面を安全に走行するうえで欠かせません。しかし、種類が多く選び方に悩む人も多いのではないでしょうか。 物価の高騰が著しい近年、国内タイヤメーカーでも6~10%の値上げが発表されています。決して安い買い物ではないスタッドレスタイヤを、購入後に失敗したと感じないよう事前に選び方を確認しておきましょう。 【写真】出たー!これが「ノーマルタイヤで立ち往生」した迷惑車両たちです(30枚以上)
そもそもスタッドレスタイヤとはどんなタイヤで、なぜ冬の道に強いのでしょうか。 構造上の特徴として、まず挙げられるのは特殊なゴムを使用していることです。これにより極度の低温でも固くならず道路と密接することで、グリップ力を高めます。また素材だけでなく、タイヤ表面に細いブロックやジグザグの溝を施すなど、形状も道路との密着性を高める工夫がされています。 スタッドレスタイヤという名前は、「鋲(スタッド、スパイク)が無いタイヤ」という意味です。かつては冬道でグリップ力を高めるため、物理的な対処法として、タイヤからスパイクが生えていました。しかしスパイクがアスファルト路面を傷つけるほか、粉塵の元にもなることから、1991年以降日本では使用禁止となっています。 そこでスタッドレスタイヤの価格は現在どうなっているのでしょうか。大手価格比較サイトを確認すると、人気モデルではおおよそ以下のようになっています。 ・軽自動車クラス(14インチ)1本あたり約5000円~ ・普通車クラス(15~17インチ)1本あたり約15000円~ ・スポーツカー・大型車クラス(18インチ~)1本あたり約30000円~ スタッドレスタイヤを比較的安く購入できる時期は、シーズン前の9・10月頃です。カー用品店でも早期販売セールなどを実施しており、在庫も豊富に揃っています。 そしてシーズン後半となる1・2・3月は、在庫処分のクリアランスセールも期待できます。スタッドレスタイヤをお得に購入するために、タイヤ専門店やカー用品店の情報を事前にチェックしておきましょう。 また、スタッドレスタイヤの寿命は一般的に3シーズン程度です。タイヤの溝が50%摩耗し、プラットホームが露出したらスタッドレスタイヤの交換時期といえるでしょう。プラットホームとは、夏タイヤのスリップサインと同様に交換時期を教えてくれる突起のことです。スタッドレスタイヤの購入は、クルマのライフサイクルとあわせて考慮する必要があります。