東大卒が提唱! 子どもの「思考力」がアップする“読み聞かせ”ならぬ「考え聞かせ」とは?
【Case Study】「ひとりで読むのがさみしい」と言って読書を嫌がります
<大人も一緒に読書タイムを楽しもう> ひとりで黙々と本を読む。 それは、読書に慣れていない子どもにとって孤独を感じる作業でもあります。 読み聞かせであれば、読んでくれる大人と一緒に本を楽しむことができます。 しかし自力で読むようになると、子どもは急にひとりになってしまいます。 そのため、本を読みながら感じた「おもしろい!」「つまらない……」といった気持ちをすぐに誰かと共有することができず、さみしさを抱えることがあるのです。 そこでおすすめしたいのは、子どもが本を読んだ直後に会話をすること。そうすれば子どもの孤独はやわらぎます。 子どもの読書タイムに合わせて、大人も一緒に好きな本を読むのもいいですね。そうすれば子どもは、大人の存在を感じながら読書ができますから孤独を感じにくくなります。 そうしてともに読書タイムを過ごした後は、本について話す時間をつくるといいでしょう。 子どもが読んだ本について話すのももちろんいいですし、大人が読んだ本の感想を伝えるのも子どもにとっては刺激になります。 たとえ子どもがひとりで読めるようになっていても、ときには読み聞かせを楽しんでみてください。 読み聞かせをしてもらうと温もりを感じることができますし、その経験は精神的な支えにもなってくれます。大人が読み聞かせても、子どもに読み聞かせてもらっても、そして、1ページずつ交互に読み聞かせをしあってみても楽しいですよ。
〈著者プロフィール〉笹沼 颯太
筑駒高校時代に、澤田英輔の授業でReading Workshopに出会う。東京大学に入学し、株式会社エスイージーにて英語多読講師として勤務した後に 個人で国語専門の家庭教師を開始。在学中に株式会社Yondemyを設立し、2020年ヨンデミーオンラインをリリース。
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