優木まおみさん43歳。第二子出産後、心身の不調から得たもの
タレント、モデル、身体美容家、2児の母……マルチに活躍する優木まおみさん。現在43歳を迎えた優木さんが心身の変化を通じて得たものや、生理に伴うPMS、出産後の体の変化など、女性特有の悩みに寄り添うフェムケアエクササイズを教えていただきました。 優木まおみさんが教えるストレッチを写真で見る
正しい姿勢から、骨盤底筋やインナーマッスルを鍛えることが大切
優木さん「37歳での第2子出産後、不調に悩まされました。体が疲れ果て、心も落ち込むように。そんなときにピラティスに出合いました。ピラティスのメソッドには、体を芯――骨格の部分から整えるということがあります。そのためにまず行うのは、背骨をストレッチとマッサージでほぐすこと。だからハードな運動ができない状態でも始められて、そこから少し頑張ってトレーニングをしてみよう、と続けることができたのです」 ――2019年にピラティスインストラクターの資格を取得し、気軽に取り入れられる背骨のストレッチをメインにした独自のメソッド「マオビクス」を確立した優木さん。現在は、自ら全国を回ってセミナーやレッスンを行なっています。 優木さん「PMSなど女性ならではのお悩みを抱える方々の体を見ると、普段の姿勢が良くないことが多いです。実は骨盤が正しい位置にないと、子宮を支える骨盤底筋をはじめとしたインナーマッスルが使えていない状態になります。まずは姿勢を自然に整えるセルフケアから、そして、骨盤底筋が機能して、鍛えられるトレーニングをご紹介したいと思います」
膣のゆるみにも効く! 骨盤底筋を自然に鍛える「正しい立ち方」
子宮、膀胱、膣、直腸など、女性にとって重要な臓器を支える「骨盤底筋」は、加齢によって衰えやすいもの。ここが使えていないと、膣のゆるみや尿漏れなどの原因にもつながっていきます。今回は日常的に意識することで骨盤底筋が自然と鍛えられる、正しい立ち方をレクチャーしていただきました。 【骨盤底筋が鍛えられる正しい立ち姿勢】 立っている姿勢で両手で逆三角形をつくり、お腹の下のほうに当てます。人差し指の先が恥骨に、手首が腰骨にくるような位置に。この三角形の面が、地面に対して垂直になるようにして立つと、骨盤底筋が正しく働くと言われています。 骨盤がニュートラルな状態にある姿勢を保つためには、かかとの上に骨盤が来るイメージで立つと良いでしょう。体の重心は、足裏の長さのかかとから3分の1の位置に来ます。1枚目の写真が正しい姿勢です。