日本勢、一気に大所帯 星野、金谷らツアー進出―米男子ゴルフ
米男子ゴルフの日本勢は、長らくマスターズ・トーナメント覇者の松山英樹に続く存在が少なかったが、来季は一気に増える。 【写真】欧州ツアーのジェネシス選手権でプレーする星野陸也 最終予選会を突破した金谷拓実や欧州ツアー(DPワールドツアー)で出場権を得た星野陸也らが加わり、計5人の大所帯となる。 松山は米ツアー11年目の今季、2勝を挙げて通算10勝に到達。来季以降も日本勢のけん引役であることは変わらない。ルーキーだった22歳の久常涼は秋季シリーズまで戦って年間ポイントランキング93位で終え、来季のシード権を確保。「シード(獲得)を第一目標にしていたので決められてよかった。早く優勝できるように頑張りたい」。大西魁斗は下部ツアー、星野は欧州ツアーの年間ポイントで上位に入って「昇格」した。 金谷は12月の最終予選会で3位に入り、5位タイまでに与えられる切符を獲得。今季、前年の日本ツアー賞金ランキング3位の資格で欧州ツアーに挑戦しようとしたが、思うように出場機会が得られず、日本ツアーに集中して賞金王に輝いた。「ここからがスタート。勝負できるように準備したい」と気合を入れ直す。 星野は「ゴルフを始めた時から目指してきた。松山さんのように優勝を目指してやっていきたい」。移動や安全面などで過酷な下部ツアーを経験した大西は、「戻らないように頑張りたい」と気を引き締める。 助言を求められれば応える構えの松山は、「彼らがどう頑張って(翌年の)シードを取っていくか、上位争いをしていくか楽しみ」。松山以外で優勝した日本選手は、2018年の小平智までさかのぼる。層が厚くなった日本勢から、新たな勝者誕生が期待される。