デビュー６０周年を迎え感極まる水前寺清子。右は大江裕

　歌手の水前寺清子（79）が15日、東京都内で「バースデー＆デビュー60周年記念新曲発表会」を開催。「三百六十五歩のマーチ」などの代表曲や新曲を披露し、”チータ節”健在をアピールした。また、終会後は本紙などの取材に応じ、2020年に経験した離婚について初めて経緯などを明かした。 　水前寺はバックバンドの指揮者だった小松明さん（73）と4年間の交際を経て、1989年に結婚。2020年末に離婚したことが明らかになった。常に連れ添い、人もうらやむ”おしどり夫婦”として知られた2人の破局は、音楽関係者やファンの間にも大きな衝撃を与えた。 　電撃離婚から4年、初めて離婚について口を開いた水前寺は、現在の心境について「（離婚しても）全然、寂しくなんかないですよ！　いい人がいたら紹介してほしいな」などとジョークも交えて笑い飛ばした。 　小松さんは結婚後、水前寺の所属事務所社長を務めるとともに、プロデューサー的な立場で水前寺の歌手活動をバックアップしていた。　 　結婚31年。破局の理由について、水前寺は「何かがあった、というわけじゃない」と強調した上で「2人が合わなかったということ。性格とか相手のやることとか。いろいろあるのよ」などとサバサバした口調で説明。2人の間で起きた小さな不一致の積み重なりが徐々に亀裂を広め、熟年離婚にいたったことをほのめかした。

デビュー６０周年を迎え、大江裕（右）とともに笑顔の水前寺清子

今月9日に79歳になった。15日は大ヒットした1964年のデビュー曲「涙を抱いた渡り鳥」の発売記念日。この日はデビュー曲や「三百六十五歩のマーチ」などの代表曲のほか、新曲「男のいのち」も熱唱した。 　腰痛のため椅子に座っての歌唱になったが、力強い水前寺節は健在。ファンから届く「チータ！」の大声援や会場に寄せられた北島三郎（88）からの「私もあなたもこの道しかない。お互いもう少し頑張ろう！」という祝福ビデオメッセージに大感激だった。 　水前寺は何度もうれし涙をぬぐい、「60年、こんなに長くこの世界にいるとは思いませんでした。これも皆さんのおかげです。私は幸せ者。長く歌えるようにまだまだ頑張ります！」と誓いを新たにした。