富山市民病院、緩和ケア病棟10月再開 専門医1人体制、20床から12床に
富山市民病院は、主にがん患者が入院し、病気の進行に伴う心身の苦痛を和らげる緩和ケア病棟を10月1日に再開する。新型コロナウイルス感染拡大を受けて2021年10月から休止していた。休止前は20床だったが、専門医が2人体制から1人体制になったため、10月からは12床での再開となる。藤井裕久市長が2日の定例会見で発表した。 同病院の緩和ケア病棟は09年4月に開設。20年4月に新型コロナ対応病棟に転換するため休止した。同年8月に再開したものの、21年10月に新型コロナ感染の再拡大を受けて再び休止。外来でのケアは続けていた。 同病院では10月以降、専門医や看護師、薬剤師、精神科医などがチームを組んでケアに当たる。休止前と同じように、患者が家族とくつろげる談話室や屋上庭園のほか、家族が休むことができる家族室を用意し、心穏やかに療養できる環境が整っているという。 藤井市長は会見で「自分らしさを保つことや生活スタイルを確保することなど、患者と家族の希望にできる限り寄り添えるよう対応していく」と話した。