絆創膏の呼び方に全国差…「キズバン持ってる?」と聞くのは何県の人? ニチバンに聞いた
1918(大正7)年に東京・品川で歌橋製薬所として創業。44(昭和19)年の企業整備により国内唯一の絆創膏(ばんそうこう)製造会社として誕生したのがニチバンだ(社名の由来は日本の絆創膏)。 【写真】通信サービスBIGLOBEの青いキャラクターは何者? ビッグローブに聞いた そのニチバンの「絆創膏の呼び方」調査がとても興味深い。 基本的には「絆創膏」もしくは「バンドエイド」が多いが(東京ではほぼ半々)、東北や北陸、中国、四国は「カットバン」が優勢、関西は「バンドエイド」が圧倒的だ。 一方、都道府県別の変わり種の呼び方では、北海道の35%の人が「サビオ」、熊本県の70%の人が「リバテープ」、富山県の50%の人は「キズバン」と呼んでいる。それぞれメーカーごとの登録商標で、熊本県を中心に九州でリバテープが多いのは熊本県に本社がある製造会社の影響だ。 「『キズバン持ってる?』と聞かれたら、おそらく富山県出身の人でしょう。絆創膏の呼び方ひとつでこんなに全国差があるとは意外でした」(ニチバン広報担当者) ■ニチバンの「ケアリーヴ」シリーズは3年連続売上トップ 日本で一番売れている絆創膏はニチバンの「ケアリーヴ」シリーズで、絆創膏市場では3年連続売上数量のトップ。特に同社の治癒促進絆創膏「ケアリーヴ 治す力」は発売から3年で売り上げを7倍以上伸ばしているヒット商品だ。 そんなニチバンは「セロテープ」の製造会社でもある。なぜ絆創膏の会社がセロテープを作ったのか? 「第2次世界大戦後にGHQから依頼を受けたことがきっかけです。当時GHQはアメリカからセロハン粘着テープを取り寄せていましたが、時間も費用もかかることから日本国内での調達を考えました。この依頼を受け、わずか1カ月で試作品を納品。米軍担当官は短期間で試作品を完成させたことに驚き、技術力を称賛したといいます」(前出の担当者) ちなみに、日本で「セロテープ」はニチバンの登録商標であり、アメリカでは「スコッチテープ」と呼ばれることが多い。