普遍の時計が欲しい人へ!パテック、ランゲ、ブルガリetc.未来に残したいタイムレスな名作
人の数だけ、主張がある、理想がある。男の名刺代わりとなる腕時計は、その象徴的存在だろう。 ▶︎すべての写真を見る ここでは普遍の魅力を放つ、“タイムレス”デザインの名作を紹介。 どんな時代においても変わることのない信念が、そっと腕元で寄り添ってくれるはずだ。
トクベツなダイヤルで日本古来の藍色を表現
「ジラール・ペルゴ/ロレアート 藍色 ジャパン リミテッド エディション」 ラグスポの草分け的存在は、1975年登場の初代から主たるデザインコードを変えず。スイスと日本の国交樹立160周年を祝うこの最新作では、繊細なギョーシェ仕上げのダイヤルを静謐なグラン・フーエナメルで彩った。 イメージしたのは日本に根付く、深き藍色である。
細部からほのめかす最高峰たる所以
「ブレゲ/クラシック 5177」 ブレゲが最高峰である理由。それは積み重ねた歴史であり、デザインを支え続ける技術、信念であろう。グラン・フーエナメルのブラックダイヤルで漆黒の夜を表現した本作においても、そのすごみはそこかしこに。 プラチナであしらうブレゲ針、同じくプラチナ製のブレゲ数字インデックスは、星のように輝く。
黄金分割と優雅なブレスレットで彩る不変の美
「パテック フィリップ/ゴールデン・エリプス」 ザ・タイムレス。直線と曲線が美しく調和したケースは、縦と横の比率を黄金分割によって設計。古代ギリシャの時代から崇められた美しきカタチが、プロダクトの永遠を証明する。 手作業で組み立てたチェーンブレスレットを初採用したニューカマーも、きわめてエレガント。時代も性差も超え、華やかに寄り添う。
クラフツマンシップとアートの完璧な融合
「A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1」 ドイツウォッチを代表するタイムピース「ランゲ1」に、30周年を記念した限定モデルが登場。温かみのあるK18PGケースと深みあるブルーダイヤルで、ドラマティックなコントラストを描く。 オフセンターのダイヤルデザインや2時位置のアウトサイドデイトなど、伝統のディテールも相変わらずの存在感を発揮。
日本が誇るエターナルなシンプルデザイン
「グランドセイコー/45GS復刻デザイン 限定モデル SLGW004」 レザーベルトを備えた金無垢の3針。どれだけ年号が移ろうとも、その普遍的価値に揺るぎはない。日本の美意識を宿す「グランドセイコースタイル」を継承した一本ならなおさら。 鏡面を連ねたフラットケース、エッジの効いたケースサイドのカーブ、力強いバーインデックス。圧巻のハイビートは、着用者の魂をも揺さぶる。
絶妙カラーで極薄時計をいっそう軽やかに
「ブルガリ/オクト フィニッシモ タスカンコッパー」 「タスカンコッパー」と名付けられたサーモンピンクの「オクト」。ラウンドと八角形を組み合わせた造形は、古代ローマ遺跡の天井装飾が着想源だ。 複雑かつエッジィなデザインだけでなく、極薄ムーブメントの採用でかなった、わずか6.4mmのケース厚も特筆。デザインも着け心地も抜け目なし、傑作たる理由である。 ※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS=ステンレススチール、K18=18金、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド、PT=プラスチック 増山直樹=文
OCEANS編集部