「謙虚な気持ちを持たないと」元選手が復帰する“問題児”モラントにメッセージ「復帰してすべてが元通りになるなんてあり得ない」<DUNKSHOOT>
メンフィス・グリズリーズは、ジャ・モラント、デズモンド・ベイン、ジャレン・ジャクソンJr.を中心に、2021-22シーズン、22-23シーズンと2年連続でウエスタン・カンファレンス2位の好成績を残した。 【動画】8月10日に25歳を迎えたモラントのキャリアTOP25プレー! ボストン・セルティックスから守備職人のマーカス・スマートを獲得した昨季はさらなる飛躍が期待されていたが、主力のケガに泣かされ、カンファレンス13位の27勝55敗(勝率32.9%)と下位に低迷し、4年ぶりにプレーオフ出場を逃す結果となった。 チームにとって大きな痛手となったのが、司令塔モラントの長期欠場だ。25歳のエースは、昨年5月にインスタグラムの配信で運転中に拳銃をちらつかせる行為で開幕から25試合の出場停止処分を科された。12月に待望の復帰を果たしたものの、1月の練習中に右肩を負傷し、わずか9試合の出場に終わっていた。 もっとも、チームにはモラントやベイン、ジャクソンJr.以外にも、サンティ・アルダマ、GG・ジャクソン二世、ルーキーのザック・イディーら伸びしろのある若手タレントが揃っており、今季は心機一転のシーズンとなる。 そんななか、かつてトロント・ラプターズなどでヘッドコーチを務めた元NBA選手のサム・ミッチェルがラジオ番組『SiriusXM NBA Radio』でグリズリーズとモラントついて言及した。 「テイラー・ジェンキンス(ヘッドコーチ)とこのチームが、シーズンをほぼ丸々欠場したジャが復帰することで、どのように機能するかを見るのは興味深いね。(ただ)彼(モラント)はケガのせいでシーズンを丸々欠場したんじゃない。自分のせいでシーズンを欠場したんだ」 ミッチェルはモラントの復帰によってグリズリーズがどのように変わるのか期待しつつも、昨季の低迷は自身の行動が招いたものだと批判した。 モラントは前述のトラブル以外にも、22年7月に自宅でのピックアップゲーム中に当時17歳の少年を殴打した疑いで起訴された(本人は正当防衛を主張し、現在も係争中)ほか、23年3月にはデンバーのクラブで拳銃を持った姿をインスタグラムで配信し、8試合の出場停止処分を受けるなど、近年はオフコートで度々問題を起こしている。 ミッチェルは復帰後のモラントは慎重に行動する必要があるとメッセージを送った。 「彼がドアを通って戻ってくる時は、穏やかに歩かなければならないだけでなく、謙虚な気持ちを持たなければならない。なぜなら、それは自分の責任だからだ。チームメイトを見捨てたのは君なんだ。彼らがやったんじゃない。ケガをしたわけでもなく、自分自身やチームでの地位、チームの成功を危うくするような決断をフロアの外で下したんだ。復帰してすべてが元通りになるなんてことはあり得ない。もう一度勝ち取らなければならないんだ」 21-22シーズンに自己最多の平均27.4点に5.7リバウンド、6.7アシストをあげ、MVP投票で7位に入ったように能力自体は申し分ないが、昨季はコート外での軽率な行動でチームやファンの期待を裏切ったモラント。来たるシーズン、失われた信頼は自身のパフォーマンスで取り戻すしかない。 構成●ダンクシュート編集部
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