ECでの商品購入「送料」が原因で購入を諦めた人が7割近く。みんなが待ち望んでいるオプションとは?【MMD研調べ】
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、「ECサイトの配送とクイックコマースに関する調査」の結果を発表した。予備調査では15歳~69歳の男女5,000人、本調査ではECサイトでの商品購入経験者346人が回答している。
「送料無料ラインになるように金額を調節した経験」は7割近く
まずECサイトの配送において「自宅受け取り」を選択したことがある人は、5,000人全体では84.2%(4,211人)。この人たちに「もっとも意識して利用している配送方法」を聞くと、「当日配送」12.0%、「即日配送」21.5%、「通常配送」52.2%となった。 そこで4,211人に「配送を急がない人向けのオプション」(通常配送より数日延びるが、特典がある)の利用意向を聞くと、「利用したい」45.7%、「やや利用したい」41.3%で、計9割近くが利用意向を持っていた。性年代別では「女性10代」93.8%がもっとも多く、「女性60代」90.7%、「女性40代」89.4%が続く。「男性60代」も88.6%と高めだ。
具体的な特典については、「ポイント還元」「商品価格の割引」「配送料の割引」「クーポン」といった意見のほか、「メリットがなくても、配達員の労働負荷や環境負荷を考えて、利用したい」という声もあがっている。
次に、ECサイトで商品を購入したことがある4,270人に、「ECサイトで商品を購入しようとした際に、送料がかかることが原因で購入を諦めた経験があるか」と聞くと、「ある」は66.9%。性年代別では「女性60代」79.1%、「女性50代」74.8%、「女性40代」72.9%が上位で、女性・高齢者ほど送料をシビアに考えているようだ。
あわせて「送料無料ラインが設けられている場合、その金額になるように商品の購入金額を調節した経験があるか」を聞くと、「ある」と回答したのは69.6%。これも「女性60代」79.3%、「女性40代」74.2%、「女性50代」73.6%と女性・高齢者が上位を占めた。