原発対象の移行債、九州電が日本初の起債へ-安全対策に300億円
海外では、カナダのブルース・パワーやフランス電力(EDF)、フィンランド産業電力、米国のコンステレーション・エナジーが、原子力プロジェクトの資金調達のためにグリーンボンド(環境債)を発行している。
アセットマネジメントOneの加藤晴康ファンドマネジャーは、発行決定に至るまで、「市場にいろいろな意見がある中で、さまざまなステークホルダーの意見を聞きながら一歩ずつ慎重に進められてきた」と話す。今後、原子力の資金使途は増えていくのではないかと語った。
政府が2月にクライメート・トランジション(移行)国債を初めて発行した後、日本企業の移行債発行は増えている。ブルームバーグのデータによると、4-6月期の発行総額は27日時点で1450億円に達し、過去2四半期(それぞれ350億円、560億円)を上回った。
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Ayai Tomisawa