ルルレモン株下落、最高プロダクト責任者退社で「懸念要素」が増加
(ブルームバーグ): 22日の米株式市場では、通常取引開始前の時間外取引で衣料小売りルルレモン・アスレティカが下落。一時4.6%安となった。同社は前日、サン・チョウ最高プロダクト責任者(CPO)の退社を発表。アナリストの間では、ルルレモンの優位性が失われつつあるとの懸念が広がっている。
同社の発表資料によれば、CPOの後任は置かず、チョウ氏が担当していた製品デザインの役割はグローバル・クリエーティブ・ディレクターのジョナサン・チャン氏が引き継ぐ。
レイモンド・ジェームズのアナリスト、リック・パテル氏はリポートで、チョウ氏の退社により短期的に「懸念要素」が増えると指摘した。
このほか、チョウ氏の退社は一段の販売低迷の予兆となり得る動きとみるアナリストも一部にいる。バークレイズのアナリスト、エイドリアン・イー氏はチョウ氏の退社について、ネガティブな影響が徐々に強まると指摘。より多くの顧客を引き付けることを目指した品ぞろえの変更において、「当初の想定より軌道修正に時間がかかる」可能性があることが示唆されるとの見方を示した。
原題:Lululemon’s Product Chief Departure Adds to ‘Wall of Worry’(抜粋)
--取材協力:Joel Leon、Allegra Fradkin.
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Shelly Banjo