木村柾哉が「3年前よりも今の方が本音を言い合えるようになった」と語るINIの現在地
映画を特に楽しみにしているメンバーは?
――映画を特に楽しみにしているメンバーについて尋ねると、「(尾崎)匠海ですね。楽しみにしている風を装っているだけかもしれないですけど。メンバーの中では一番『楽しみだな~』って言ってくれます」と嬉しそう。 4月クールで匠海が出ていたドラマ(「アンメット ある脳外科医の日記」)は、僕も一視聴者として毎週楽しみにしていて、匠海が演じていた風間先生っていう研修医の役のモノマネを本人の前で披露したりしたことがあったんです(笑)。メンバーの中では、僕か(藤牧)京介しかそういうおふざけはしないんですけど。でも、もしかしたら今度は匠海から直己のモノマネをされちゃうかもしれないですね(爆笑)。 胸キュンが好きそうなメンバー? 意外と将吾かな。あと、(松田)迅はキュンキュンなシーンのたびに派手にリアクションしてくれるんじゃないかと思います(笑)。
グループに1人成田がいてくれたら(笑)
――映画の主人公は、10代の高校生たちだが、そこで浮き彫りになるテーマには普遍性がある。人のために生きるとはどういうことなのか。自分に正直になることで誰かを傷つけてしまうとき、どうすればいいのか。大人になっても、人生の悩みは人間関係から生じることがほとんどだとしたら、この映画から、自分が集団の中でどう振る舞うべきかというヒントを得られることも十分ありそうだ。実際、映画の中でINIのリーダーである木村さんの実生活に影響を与えた場面やセリフはあったのだろうか? メインの4人は、みんな優しさや思いやりの心は持っているけれど、どうしても若いし、個性が強いので、映画の中では衝突することもあります。僕らのグループの場合人数が多いので、協調性って大事なんです。だからそこは「衝突しないように」とみんな気遣って、それぞれ自分の気持ちを押し殺しながらやっていた時期はあったと思います。でも、続けていく中で、僕も含めてそれぞれのタイミングで、思いを伝えられるようになっていった。今回、出来上がった『あたしの! 』を観て思ったのは、グループに1人成田がいてくれたらな、ってこと(爆笑)。 あんなに人の心を先回りして読んで気遣える人ってちょっといない。神懸かってますよね。でも、それも直己への深い愛ゆえというか……。あの特殊能力を僕が身につけることは無理だとしても、何か悩みを抱えている仲間のことは、いち早く気づいて、さり気なく力になれたらいいな、なんて思います。