愛媛県~広島県の“隠れ県境”がまさかの日本最短!? 最長県境も愛媛県!? 意外と知らない県境の“魅力”と“可能性”
岡村大橋は国内でも珍しい県境でしたが、愛媛県には、他にも変わった県境があるようです(この記事は、前編・後編のうち後編です)。 【画像を見る】日本最短県境ってどんな場所!? 最長県境には坂本龍馬の銅像が…!? それは、愛媛県と広島県で陸続きの場所―――。 えっ!?愛媛県~広島県の県境と言えば、しまなみ海道の多々羅大橋じゃないの?と思われるかもしれませんが、今回は橋梁は除きます。 あくまで陸地になっている場所で、愛媛県と広島県の県境が存在します。 その場所は多々羅大橋からも見える無人島「瓢箪島(ひょうたんじま)」で、国の登録記念物になっていて、文化庁のホームページ「日本遺産ポータルサイト」にも掲載されています。 尾道市文化振興課によりますと、この瓢箪島は瓢箪の形をした無人島で、NHKで放送された「ひょっこりひょうたん島」のモデルの一つともされているとのことです。 横から見ると“ひょうたん”のように見える瓢箪島は、愛媛県大三島と広島県生口島の間にあって、両島の神が島に綱をかけて引き合ったため、島の中央がくびれてしまったというユニークな伝説があるとされています。 そして、村上海賊がかつて闊歩した島々の1つとも伝えられていますが、この瓢箪島、実は歴史以外にも日本でここだけの『とある一面』があるんです…。 ■日本一短い県境は?まさかの愛媛県~広島県!? 日本には47の都道府県が存在しますが、その県境は陸地の他にも海上などに存在しています。 県境に詳しいフリーライターの西村まさゆきさんによりますと、この瓢箪島にある愛媛県~広島県の県境が日本一短い県境とのこと。 そもそも、県境の数え方には決まった定義がないことから、橋やトンネルの接続されている県境は距離をゼロとみなすほか、県境未定地や飛び地を除くなど、西村さんが独自にカウントしたところ、全国には92の県境があるとのこと。 それらを1つ1つ地理院地図などで計測していくと、瓢箪島にある愛媛県~広島県の県境が日本一短い県境となったとのことです。 試しに記者の私も地理院地図で県境の距離を測定してみたところ、わずか1キロの距離でも70プロットを超え、それを全て計測するとなると、本当に気の遠くなるような作業でした。