国東市で床上浸水した住宅の消毒作業が始まる 六郷満山の名刹「両子寺」では参道が一部崩落 大分
台風10号の影響で住宅で床上浸水の被害が確認された、大分県国東市では9日朝から消毒作業が行われました。 【写真を見る】国東市で床上浸水した住宅の消毒作業が始まる 六郷満山の名刹「両子寺」では参道が一部崩落 大分 8月29日に県内を襲った台風10号の影響で国東市安岐町と国見町では、一般の住宅で床上浸水の被害が確認されていました。被害を受けたエリアでは9日朝から感染症などの拡大防止を目的に消毒の作業が始まりました。 事前に希望があった住宅を市の職員と委託を受けた業者が訪れ玄関や台所といった浸水被害があった場所に消毒液を散布するなど10軒で作業が行われました。 (住民)「家の中が浸かって、私が避難するときここまで水があった。今回が一番ひどい」「びっくりだけで、どうしようもなかった。消毒してくれて本当感謝、ありがとうしかありません」 (国東市 環境衛生課・福田隆紹係長)「浸水すると細菌や害虫といったおそれがありますので、また調査をして消毒作業を行っていきたい」 国東市では今後も消毒の実施について、住民に周知を続け希望者に対し、作業を進めていく予定です。一方でおよそ1300年の歴史がある六郷満山文化を代表する寺院にも被害が出ています。 国東市の両子寺では台風の影響で境内を流れる川が増水し、参道の一部が崩れ落ちました。また、川にかかっていた長さ6メートルほどの一枚岩の「鬼橋」。寺の名所の一つとなっていましたが、川に落ちて割れてしまい、現在は通れなくなっています。 両子寺によりますと、今回被災した場所は重機が入れないということで、かつての景観を取り戻すには時間がかかる見通しです。
大分放送