「しんどいのに言えなかった」「親をフォローする世の中に」タレントら語る子育て経験 宇都宮でフォーラム
こども家庭庁は4日、「こどもの虐待防止推進全国フォーラムwithとちぎ」を宇都宮市宮みらいのライトキューブ宇都宮で開いた。社会全体で子育て中の人を支える機運を高める目的。子ども連れや行政関係者らが参加。お笑いコンビ「クワバタオハラ」のくわばたりえさんや識者が子育てへの考え方を紹介した。 同庁が定める「秋のこどもまんなか月間」の取り組みで、11月の「オレンジリボン・児童虐待防止キャンペーン」にも合わせた。 くわばたさん、子どもの発達を研究する福井大友田明美(ともだあけみ)教授、妻を病気で亡くしシングルファーザーで娘を育てた「歌う海賊団ッ!」の船長ウチダトモヒロさんがトークセッションした。 くわばたさんは第1子が生まれた後の経験として「しんどいのに大変だと言えなかった」と吐露。「親をフォローする世の中になれば、子どもの楽しい未来へつながる」と訴えた。 友田教授は「子育ては“孤育て”になってはいけない。近所や職場など社会で育てる視点が大事」と強調した。ウチダさんは「子育てはプライドや気恥ずかしさは考えなくてもいい。おおらかで寛容な社会を広げよう」と呼びかけた。 フォーラムでは識者の基調講演やワークショップ、展示イベントも行われた。