【再び挑戦】午前11時打ち上げ!民間ロケット『カイロス2号機』 2日連続で「強風」を理由に延期に…和歌山・串本町の“日本初”民間発射場から天空へ
■初号機は打ち上げから5秒で爆発…燃焼速度の計測などを見直し
今年3月13日に打ち上げられた初号機は、打ち上げからわずか5秒で爆発し、墜落しました。スペースワンによりますと、何らかの異常を確認した場合に自動的に飛行中断する「自律飛行安全システム」が作動したために爆発。原因については「推力が低く速度が不足し、設定していた正常飛行範囲から逸脱したため」と発表しました。 一方で、「正常飛行範囲を厳しく設定し、推力となる燃料の燃焼速度の予測も高く設定されていたことで、自律飛行安全システムが作動した。解析の結果、燃料に問題はなかった」として、燃焼速度の計測などを見直した上で、2号機を12月14日に打ち上げると発表していました。 ところが、14日の打ち上げは約30分前に急きょ中止となりました。理由は「高度10キロメートル以上での風速が強かった」ことが理由で、再設定された15日も同じ理由で、打ち上げが再び延期となりました。スペースワンは関係機関と調整の上、打ち上げ日時を18日午前11時に再設定しました。 民間のロケットでは2019年5月に、北海道大樹町でベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」が開発したロケットが初めて打ち上げに成功しましたが、人工衛星は搭載しておらず、今回の打ち上げで人工衛星の軌道投入に成功すれば、民間では日本初の快挙となります。