「フルーツ王国うきは」でまたもや窃盗被害 今度は柿500キロ!
九州朝日放送
フルーツ王国・うきは市の山間で、収穫直前の果物がまたもや忽然と姿を消しました。悪質な窃盗事件とみられています。 「車を止めることのできる場所から、私5分ほど歩いてきました。被害に遭ったのはこちらの畑で、柿は一つもありません」 忽然と姿を消したのは、重さ約500キロ、コンテナにして20箱にものぼる「柿」。何者かに盗まれたとみられています。 発覚したのは、今月に入ってすぐの事でした。 柿農家・青木さん「ここをとろうと思ったらこの状態で。今年は特にカメムシ被害とか多かったので、なおさらですね。収穫ができないやつもあったので、いいやつをとっていたんですよ」 盗まれたのは収穫を間近に控えた「松本」という品種のみで、収穫にはまだ早い別の品種は、手つかずだったそうです。 「たぶん品種もわかっているんじゃないかと。素人でしたら、『松本』以外も『富有』もとっていると思うんですよね。考えられるのは夜の犯行だと思うんですけど…」 被害にあったのは、うきは市の山間部の柿畑で、携帯の電波も届かず、たどり着くのが難しいため、犯人は柿に詳しく、しかも土地勘のある人物ではないかといいます。 先月、うきは市では、約1万個に及ぶキウイの窃盗被害も起きていました。 「私の両サイド柿の畑になっているのですが、周辺に街灯などはなく、ライトを消すと漆黒に包まれます」 警察によりますと、うきは市に限らず、果物の窃盗被害は、山間部の街灯や人気がない所で発生する傾向にあります。 生産者の苦労を台無しにする悪質な犯行。 警察は夜のパトロールを強化するとしていますが、農家に防犯カメラの設置なども呼びかけています。 柿農家・青木さん「一年間していたことが水の泡ですら、やめてほしいですね。家族で防犯カメラの設置を検討しています。自衛もしていかないと…」
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