【DDT】石井智宏という刺激に触れた飯野雄貴「俺は追いつく。いや、絶対に上までいく」
12月22日東京・後楽園ホールでDDTプロレス「NEVER MIND 2024」が開催。セミファイナルは飯野雄貴が新日本プロレスの“STONE PITBULL”石井智宏とのシングルマッチに挑んだ。 試合前、「エルボー1発、ヘッドバット1発どれだけ衝撃があるのか。僕の攻撃が効くのか…それも含め戦うのが楽しみ」と語った飯野の2024年は1月、バーニングの遠藤哲哉がDAMNATION T.Aの襲撃を受けるのを救いバーニング入りを直訴。
2月、佐々木大輔&KANON(DAMNATION T.A)からKO-Dタッグ王座を奪取すると全日本プロレスの本田竜輝&安齊勇馬やプロレスリング・ノアの潮崎豪&小峠篤司らを相手に3度の防衛に成功。 9月には、いつでもどこでも挑戦権を行使しDDT UNIVERSAL王者のMAOからベルトを奪取。納谷幸男、To-yを相手に防衛、MAOに奪還されるも「DDTの強さの象徴」として力を発揮した。
試合はロックアップからスタート。会場からどよめきが起きたショルダータックルのぶつかり合いは飯野に軍配。飯野がバーニングエルボーに入ろうとするも、石井は阻止。 「チョップ1発の重さを体現したい」と話していた飯野は、石井の強さを己の肉体で感じながら何度も2カウントで立ち上がった。 石井も飯野もお互いのラリアットを首で受け止め倒れない。片膝をついた石井にバックフリップ。そして「I am BURNING!!」「イエーーーーイ」と会場とのコール&レスポンスが決まりバーニングエルボーが炸裂!
終わりの見えない石井と飯野のゴツゴツした戦いは16分55秒、石井の垂直落下式ブレーンバスターが決まり飯野雄貴が敗れた。試合後、全く起き上がれない両者。それでも石井は誰の方も借りず自分の足で引き上げていった。リング上の飯野はその姿を心に焼き付けていた。 試合後、「飯野、惜しいな。パワーもスタミナも馬力も気迫もある。だけど惜しいんだ。俺が言ってる『惜しい』って意味は、アイツが闘い続けて探して、それを手に入れる時、アイツはもう一段ステージが上がるだろう」と石井は飯野を評価した。
そして“石井智宏”という刺激に触れた飯野は「これがめちゃくちゃトップのヘビー級……。悔しすぎる。俺はまだまだ追いつく。いや、絶対に上までいく。俺を誰だと思ってる、I am BURNING!Yeah!」と語りバックステージを後にした。 2024年、純粋に「強さ」を追求し年末最後のシングルマッチで石井智宏とぶつかり合った飯野雄貴。石井が発言した「惜しい」の意味を理解するのも、そう遠くはないだろう。
まるスポ編集部