松井秀喜氏 渡辺恒雄さんを追悼「全てに感謝しております」
読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄(わたなべ・つねお)さんが、19日午前2時、肺炎のため東京都の病院で死去した。98歳。プロ野球巨人で4番を務め、大リーグ・ヤンキースでも活躍したヤンキースGM特別アドバイザーの松井秀喜氏(50)が追悼した。 松井氏は「私のジャイアンツ在籍時に掛けて頂いた激励のお言葉、メジャーリーグ移籍時に頂いたお心遣い、引退時に頂いた労いのお言葉、全てに感謝しております。心よりご冥福をお祈りいたします」との談話を発表した。 渡辺さんはプロ野球・巨人のオーナー、株式会社読売ジャイアンツ取締役最高顧問などを歴任し、日本球界の発展に寄与した。王氏は「一本足打法」による強力な打力でチームに貢献し、長嶋茂雄氏とともに「ON砲」としてV9時代をけん引した。 渡辺さんは1926年5月30日生まれ、東京都出身。株式会社読売新聞社社長、読売ジャイアンツ(巨人)の球団オーナー、株式会社読売ジャイアンツ取締役最高顧問、社団法人日本新聞協会会長を歴任した。「ナベツネ」のニックネームで知られ、政財界に幅広い人脈を築いた。07年、第54回カンヌ国際広告祭で世界のメディア業界の中から傑出した人物を讃える「メディアパーソン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。 副社長時代の89年、読売巨人軍の球団内で組織された最高経営会議のメンバーに選ばれたことをきっかけに球団に関わるように。その発言が球界に強い影響力を及ぼすようになり、96年にオーナー就任。記者としての知識を生かし素早く野球業界について学び、球界発展の立役者となった。