バレー女子はベスト8進出ならず 現役引退の古賀紗理那、メダル獲得叶わずも“ライバル”が熱い惜別のメッセージ【パリ五輪】
パリ五輪の女子バレーボール日本代表のベスト8進出が消滅した。 日本は3日の1次リーグ3戦目のケニア戦で五輪初勝利を挙げ、予選はB組の全日程を終えて同組3位で終えた。準々決勝進出のためには、A組の世界6位の米国が同19位のフランスにストレート負けすることが条件だった。 【画像】ドラマ相次ぐパリ五輪の「悲喜こもごも」を厳選フォトでチェック! しかし、4日の日本時間午後8時開始のA組第5試合で、米国がフランスから29-27で第1セットを奪い、この時点でわずかな望みが途絶えた。日本はキャプテンの古賀紗理那がパリ五輪を最後に現役引退を発表している。12年ぶりのメダル獲得を目指したが、叶わなかった。 古賀はケニア戦の終了後に『フジテレビ』内で放送されたインタビューで「今日勝って最後かもしれないし、最後じゃないかもしれないというところで、みんなで気持ち立て直して勝つことができて良かった」と話しており、自身の“最後の舞台”かもしれない一戦で覚悟を決めて臨んでいた。 主将として日本代表を引っ張ってきた古賀に対して、ブラジル代表のエースでキャプテンのガブリエラ・ギマラエスは、自身のインスタグラムのストーリーズで「あなたのプレーを見るのはいつも楽しみだった。あなたは素晴らしい選手であり、キャプテン」と称え、「本当にインスピレーションを与えてくれた。バレーボールはあなたの献身と情熱がないと寂しい。成功を祈っている」と、熱いメッセージを送っていた。 世界のライバルも古賀の存在の大きさを認めているからこそのメッセージだった。そんな惜別に「ありがとうgabi」と、古賀は笑顔の絵文字を添えて感謝の言葉を述べた。 最後は「バレーボールが大好きな古賀紗理那」として懸命にプレーした。メダルには届かなかったが、世界のプレーヤーも日本のファンも、背番号「3」の姿に心を打たれたに違いない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]