杉玉を交換する蔵人＝浜松市浜名区の花の舞酒造

　花の舞酒造は17日、浜松市浜名区の本社で新酒の完成を告げる杉玉交換を行った。蔵人たちが軒先に新調した杉玉を飾り付け、神職からおはらいを受けた。青々とした直径約60センチの杉玉が観光客の目を引いた。 　杉玉はかつて酒を好む人たちが杉の枯れ具合で酒の熟成を判断したという。新調した杉玉は、岐阜県飛騨地方の職人が球形の金網に杉の葉を挿してつくった。 　11月2日に新酒味見会を本社敷地内などで開く。名誉杜氏（とうじ）の土田一仁さん（65）は「今年はキレが良く、米のうま味がしっかり生きた飲み応えのある酒になった」と話す。 　味見会は午前10時から午後3時まで。入場料500円。飲酒しない人には無料で仕込み水や甘酒を振る舞う。問い合わせは花の舞酒造＜電053（582）2121＞へ。