虎のソナタ 鳴尾浜ラストイヤー、虎番の思い出は… 虎戦士の活躍より地獄の夏乗り切ったこと!?
急転、大混戦ムードになった有馬記念。競馬が大好きな人も、普段は馬券を買わない人も、みんな、予想の練り直しに追われた週末ではなかったでしょうか? 「この欄でボクの予想を披露したかったのですが、まだ迷っています。ドウデュースを絡めて3連単で、と思っていたので。朝までに結論は出したいと思っています」 決断できていなかったのはトラ番・中屋友那。野球を愛する男だが、競馬も「現地に足を運んで声援を送るタイプ」だ。 昨年のクリスマスイブ。中屋の姿は中山競馬場にあった。 「タイトルホルダーが大好きだったので、有馬のラストランと引退式が見たくて、仕事がオフだったこともあり、現地まで行ったんですよ」 ドウデュース、スターズオンアースに次ぐ3着で駆け抜けた雄姿を目に焼き付け、引退式に涙した。ことし、12月22日は出勤日の中屋。現地に行くことはできないが、たぶん、グランプリが気になって仕方がない一日になりそうだ。 きのうはオフの週末では珍しく、あちこちでトラ戦士が登場するイベントが行われた。先輩のトラ番が掛け持ちで取材する中で、なぜか最年少の中屋は鳴尾浜球場からのスタートで「一番ヒマな記者」(当番デスク・川端亮平の証言)だった。 その鳴尾浜球場も、別の行事があって、選手はほとんど姿を見せなかったらしい。 本当にヒマそうなので、ことし1年の「鳴尾浜」を振り返ってもらった。トラ番は交代で鳴尾浜球場に取材に行くが、どうしても年下の記者が多くなる。おそらく「サンスポ最多取材日数」を誇る中屋は、プレーバックの担当者としては最適だろう。 第3位 「ファームで必死で練習して、実績を残していた川原陸、佐藤蓮両投手が最後に1軍に昇格して、ともに実戦で投げたこと」 通い詰めて、頑張る姿を見ている記者だからこそ知っている姿がある。来年の飛躍に期待です。 第2位 「森下が2軍落ちしたので、『落ち込んでいるのかなぁ』と心配していたら、ウエスタンの初戦で特大ホームラン。笑っちゃいました。森下らしいですよね」 この切り替えがあるからこそ、ここ一番で力を発揮できるのだろう。来季も、きっと!