“売れるコトバ”の作り方|セールスコピーで今すぐ使える5つの言い換え表現とAI活用例
言い換え(5) 「得る喜び」を「失う痛み」に言い換える
例題:「若返る睡眠」を、「若返る」というベネフィットを使わずに表現しよう
最後に、睡眠をケアする商品の例。「若返る」というベネフィットを訴えているが、それらに関心を持つ人が、どのような不安や恐怖を感じているかを軸に言い換えてみよう。
ポイントは、「得る喜び」を「失う痛み」に言い換えること。逆に、今まで失う喜びばかり伝えていたのなら、得る喜びを伝えることで、反応が変わることもある。ブログのタイトルなどでもよく見られるテクニックだ。
┌────────── ここでよく聞かれるのが『得る喜びと失う痛みではどちらが効くのか』ですが、これはケースバスケースとしか言えません。ずっと『得る喜び』を訴求してきて、成果が頭打ちだと思ったら『失う痛み』に変えると反応がよくなるかもしれないし、逆もまた然り。 困ったときは迷わずテストをしてください。2つのアイデアがあるなら、どちらがいいかをお客さんに聞いてみることが大切です(大橋氏) └──────────
AIが作ったキャッチコピーをより魅力的に書き換えよう
大橋氏は最後に、「AIの専門家ではないので、経験に基づいた個人的な見解」としつつ、AIを用いたコピーライティングについて語った。今まで紹介したようなセールスコピーの表現技術は、ChatGPTやBing AIを使う時にも効果的だという。 ┌────────── AIが作るコピーは、我々プロから見ると改善の余地がたっぷりある。コピーライティングの技術で、AIの言葉をもっと魅力的に磨くことができます(大橋氏) └──────────
たとえば、大橋氏が2023年3月にBing AIで試したのが以下の図だ。
一見キャッチコピーらしさはあるが、プロが見ると0点。そこで「もっと魅力的に」という簡単なプロンプト(指示命令)を実行したのが以下の図だ。
プロンプトのクオリティの問題もあるが、よりよくなったとは言い難い。このような時、セールスコピーの表現技術を使うと、質の高いコピーに修正できるという。