“売れるコトバ”の作り方|セールスコピーで今すぐ使える5つの言い換え表現とAI活用例
まず、ヘアケア商品のセールスコピーを考えてみよう。考え方のヒントは、「あこがれの美しい髪」と聞いて、読み手が“誰”をイメージするかという視点だ。
重要なのは、価値を視覚的にイメージできる言葉にすること。そのためには読み手が「良いと信じているモノ」を引き合いに出すことが有効だという。なぜなら、人は自らの経験や知識を物差しにして、その価値を測るからだ。 ┌────────── 人は自分がわかっていないものは受け入れられないんです。みんなが良いと思っているコトバに変える必要があります(大橋氏) └────────── たとえば他にも…… ・「おいしい赤だし」→「寿司屋の赤だし」 ・「三陰交をあたためるソックス」→「まるでこたつソックス」 ・(アメリカ進出時)「カップヌードル」→「具の多いスープ」 この方法は、価値がわかりにくい商品や、今までになかった目新しい商品に特に効果的だ。お客さんがすぐにイメージできるものに例えることで、飛ぶように売れるようになったという成功例だ。
言い換え(2) ベネフィットを五感に訴えて、シズル感をアップ
例題:「首にやさしい、マフラー」を、もっと価値が伝わる表現にしよう
ヒントは、マフラーを装着したとき、肌が何を感じるのかという視点だ。
この言い換えのポイントは、ベネフィットを五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)に訴えること。それによってシズル感(臨場感)がアップする。 ここで重要なのは、「商品を使う前/使用中/使った後の3つの時間軸で、目、耳、鼻、肌、舌が何をどのように感じるかを具体的にイメージし、明文化する」ことだと大橋氏は語る。
たとえば「焼肉」のセールスコピーについて、(1)商品を使う前、(2)商品を使用中、(3)商品を使った後の3つの軸で見てみよう。
このような五感表現が使えるのは、グルメや美容商品だけに限らない。たとえば「商談が上手くいく」というベネフィットを五感表現で表すと、下図のようになる。
┌────────── このように、複数の五感表現を組み合わせることで、シズル感がよりアップします(大橋氏) └──────────