トヨタがメキシコに投資 トランプ氏は高関税方針
【ロサンゼルス、ワシントン共同】メキシコ経済省は8日までに、トヨタ自動車がメキシコ工場の生産強化のため、14億5000万ドル(約2200億円)を投資すると発表した。米大統領選で勝利したトランプ次期大統領は、メキシコからの輸入車に100%以上の関税を課す考えを示している。 7日付の発表によると、投資資金は北部バハカリフォルニア州と中部グアナフアト州の工場で、ピックアップトラック「タコマ」のハイブリッド車(HV)などの生産に充てる。約1600人の新規雇用につながるという。 メキシコから米国への自動車の輸出は、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)によって域内の部品調達比率などの条件を満たせば関税が免除される。トランプ氏は中国などの自動車メーカーがメキシコを迂回して関税を逃れることを警戒し、大統領選で関税の大幅な引き上げを主張。関税を避けたければ米国内に製造拠点を置くよう企業に迫っている。