“熟年離婚”過去最高に──「モラハラ我慢しなくても」「介護想像できない」 コロナも影響? もめ事の中身【#みんなのギモン】
■「経済的な問題のシミュレーションを」
猪子記者 「熟年離婚で注意すべき事には、何があるのでしょうか? 後藤弁護士は、まず経済的な問題のシミュレーションをするのが大事だとしています。例えば、年金の分割制度があります」 「以前は、サラリーマンの夫と専業主婦の妻などの夫婦の場合、離婚した後、妻が定額の基礎年金しか受け取る事ができませんでした」 「しかし、2004年の制度改正でできた『離婚時年金分割制度』では、夫が納めた分でもらえる厚生年金を、離婚後に夫婦で分割して受け取る事ができるようになりました」 「また、大事なのが子どもの援助を受けられるかどうか。離婚した後、自分の味方になってくれず相手の味方になる可能性もあります。離婚すると老後に孤独を感じるかもしれないという事もイメージして、本当に離婚していいのか考えるのも大切だといいます」
■後藤弁護士「別居も1つの選択肢」
森アナウンサー 「もちろん経済的な話もそうですが、これまで家の事、家族の事、家庭の事というのはあまり外に出さないものだよねという、なんとなくの不文律があったと思います」 「それが、モラハラもそうですが表に出やすくなり、『自分だけが我慢しているのは違うんじゃないか』と思う方が増えてきたというのもあるかもしれません。離婚を勧めるというわけではありませんが、ポジティブな選択肢として捉える分にはいいかもしれませんね」 桐谷キャスター 「それも1つの選択ですよね」 森アナウンサー 「あとは、時間がある方は、そうならないように今から関係を良くしておく…。自戒の念を込めて、そう思います」 猪子記者 「後藤弁護士は、離婚せずともお互い干渉せずに暮らせるように別居をするというのも選択肢の1つだと話していました」 (2024年8月14日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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