阿部巨人 鬼門マツダで痛すぎる連敗 岸田負傷交代で注目される「招集枠」とは
巨人は5月18日の広島戦(マツダ)に3ー4と惜敗し、連敗を喫した。 打線は広島を上回る14安打を放ちながら、あと一本が遠かった。9回は相手守護神の栗林良吏を攻めたて1点差まで迫り、二死満塁のチャンスを迎えたが、最後は代打で出た萩尾匡也が空振り三振に倒れ、ゲームセットとなった。 【動画】打撃も任せろ!岸田が今季1号となる2ランをケイから放ったシーン 先発の赤星優志は5回8安打3失点で勝ち星につなげることはできなかった。 また、試合中に思わず阿部慎之助監督が顔を曇らせるシーンもあった。 「7番・捕手」として先発出場していた岸田行倫は先頭打者として入った6回の第3打席。相手先発、九里亜蓮から右中間へ二塁打を放った。この試合では2回の第1打席も左前打とマルチ安打をマークしていた。 しかし二塁に到達直後、トレーナーに付き添われ、ベンチに戻るアクシデントが発生。再びグラウンドに姿を見せたが、結局は代走の門脇誠が告げられ、途中交代となった。岸田は交代時、歩行はできたものの下半身を気にするそぶりを見せており、今後の影響が心配される。 現在チームでは昨年主戦を務めていた大城卓三が打撃不振のため、ファームで調整中。1軍ではベテランらしい円熟味あふれるリードの小林誠司と「打てる捕手」としても存在感を示していた岸田の併用となっていた。 岸田は14日のDeNA戦(富山)でも1号決勝2ランを放ち、守っては山崎伊織を好リードと攻守にわたって、存在感を示したばかりだった。 仮に岸田のコンディション面で不安が出てくれば、現在ファームで調整中の大城の存在が注目を集めそうだ。今月8日に降格した大城は打撃不振や捕手としてのふるまいなどを阿部監督から指摘されており、昇格に関しては本人の自己申告となっている。ただチームがピンチとなると、悠長なことも言ってられなくなる可能性はある。ほかにもファームでは、打率.284、1本塁打(17日現在)と打撃好調な4年目捕手の喜多隆介もおり、起用法が注目される。 チームもムチを入れなくてはいけない事情もある。現在のセ・リーグは最下位まで5ゲームと混戦状態となっている。裏を返せば、連敗が続けば、あっという間に置いていかれてしまう。敵地マツダスタジアムの対戦においては、昨季3勝9敗と大きく負け越し、今季もここまで5試合で3敗2分け、未だ勝ち星なしと厳しい戦いを強いられている。 試合ではベテランの坂本勇人が通算187度目の猛打賞をマークし、長嶋茂雄氏の記録を超え、プロ野球歴代単独3位に浮上するなど、明るいニュースもあったが、競り負ける展開が続いている。 ずるずるといかないためにも3連戦最終のゲーム内容が一層、注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]