深圳日本男児殺害事件で容疑者逮捕の報道、中国からの説明有無は明かさず 青木官房副長官
青木一彦官房副長官は2日の記者会見で、中国広東省深圳で日本人の男子児童(10)が刺殺された事件で、中国警察が事件現場で拘束した中国人の男を正式に殺人容疑で逮捕していたとする報道に関し、中国側から日本政府への容疑者逮捕についての説明の有無を明かさなかった。「容疑者は現場で拘束された後、現在も中国当局による取り調べが続いている」とした上で、「司法プロセスの中で説明する機会があるとの説明を受けている」と述べるにとどめた。 事件は9月18日朝に発生し、登校中に刺された男児は病院で治療を受けたが同19日未明に死亡した。事件発生当日は満州事変の発端となった柳条湖事件から93年目にあたる日で、反日感情が高まりから日本人を狙った犯行との見方もある。中国当局は「偶発的な個別事案」だと説明している。