“103万円の壁”めぐり批判急増…財務省は悪者なのか?「増税したら出世なんてウソ」「財務省が強ければこんな財政赤字になってない」
■財務省は悪者でいい?元官僚「うまく使えばいい。ただ陰謀論とかは違う」
森信氏は、入省時から「財務省(旧大蔵省)は悪者で構わない」と教えられてきたという。政治家は陳情すべてに応えられず、断る時には「財務省がダメ」と逃げ道として使うため、政治家の防波堤になるとの考え方だ。また、総務省や地方自治体も事業を守るため、財務省を悪者にすることがあるが、それも国民の生活を守るためであれば悪者でいいとする。 一方でここ最近の厳しい世論について、「いまのSNSで流れている陰謀論とかは違う」という。「『増税したら出世する』『減税したら出世しない』などと言われるが、私は5年間主税局の課長を務めて、“ミスター増税”とまで言われたが全然出世しなかった」。 では、財務省はどういった説明をしていけばいいのか。ひろゆき氏は「与党の政治家を差し置いて、官僚が勝手に『これがいい』と言うのはマズい」と懸念を示しつつ、「財務省は“副作用”を説明する必要があるが、それが反対しているように見られる」と考察した。 森信氏は、ひろゆき氏に同意する。「財務省は『財源がないからできない』という言い方はしていないと思う。『政策を実現したいのであれば、全体を見直して、財源を出してやってください』と言っているはずだ。もし本当に財務省が強ければ、こんな財政赤字になってない」。 (『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部