いつすればいいか説明できる? 車線変更の正しいタイミングとは
車線変更の正しいタイミングとは?
バイクは車体が軽く機動力に優れているので、スイスイと車線変更をしながら運転しているライダーも多いと思います。しかし、道路交通法では車線変更についてルールがしっかりと定められており、誤った方法でおこなえば違反に問われる場合があるので注意が必要。 【画像】正しい車線変更のタイミングを画像で見る(10枚) また、道路上に描かれた車線は色や形で意味が異なり、間違った解釈で車線変更をしてしまうと、違反になるだけでなく、周囲のクルマに迷惑がかかったり、事故を誘発する原因にもなりかねません。 車線変更の手順や車線の意味などは教習所で習っているはずですが、意外と忘れてしまいがち。いつでも正しい車線変更がおこなえるように、知識を身に付けておくことが大切です。
道路交通法第26条の2では、むやみな車線変更を禁止することが定められており、条文によると「車両は、みだりにその進路を変更してはならない」と記載されています。 具体的には、車線変更をする際に他車の進路を妨害するおそれがある場合や、道路標示によって禁止されている場所での車線変更をしてはならないという事。つまり、車線変更が可能な場所であっても、他車の進路を妨げるような運転をすると違反になる可能性があるという事です。 ただし、道路工事や道路の損壊、駐車車両などがあり、避けなければ通れない場合は例外として車線変更してもOK。車線変更をする際の手順も重要で、ダメな例としてよく見かけるのが、ウインカーを出すと同時に車線変更をするケースです。 ウインカーは、自分が車線を変更することを前もって知らせるための合図であり、周囲の車両に注意を促すという重要な役割があります。 ウインカーを出していても急に車線変更をすれば、周囲を走るクルマのドライバーを驚かせてしまったり、接触事故につながるおそれがあるため、手順はしっかりと守っておこなわなければなりません。
車線変更のルールは、進路を変えようとする約3秒前にウインカーを出すのが基本です。そして、十分に車間距離を保ちながら車線を変更する前にミラーだけでなく、目視で後方の安全を確認。バイクの斜め後方にはミラーには映らない死角が存在するので、必ず自分の目で確認することが大切です。 そして十分に安全が確認できたら、ウインカーを出しながらゆっくりと車線を変更。隣の車線に移り、一連の動作が終わったらウインカーを消しましょう。 なお、ウインカーを消し忘れて点滅させたまま走り続けているバイクをたまに見かけますが、ヘルメットを被っていてウインカーの音が聞こえづらかったり、そもそも音が出ない車両もあるので消し忘れには十分に注意してください。 また、ウインカーを出すタイミングは早すぎても遅すぎてもいけません。3秒前のルールをしっかりと守れるように頭の中で数えながらやるなど、自分なりのルーティンを決めて車線変更をおこなうようにしましょう。