不人気な中古外車BMW!!【磨きとペイントでどこまで仕上がる?】Vol.3
セルスターター始動のバイクなら、大型車でも何とかなるはず!?などと思い込みで購入したのが旧車BMWのK75Sという、地味で不人気な直列3気筒エンジン搭載モデル。走る・曲がる・止まるの性能三要素に不満はありませんでしたが、何しろ「薄汚いままの旧車に乗る」のは気が引けます。シャキッと仕上げて楽しみたいものですが、何とかならないものか……。そこで考えたのが、外装関連パーツを取り外し、ローリングシャシーを美しく仕上げてみようと考えました。 【画像】K75Sのメンテナンスをギャラリーで見る(11枚) 文/Webikeプラス たぐちかつみ
外装を取り外したら「サビだらけ」のフレーム
初めてメンテナンス機会を得た旧車BMW。すでに旧車の部類に入る年式(1987年製)だが、国産80sモデルと同じ気分で外装部品を分解し始めたら、そりゃもう大変。カルチャーショックとはこのことだと感じました。細部を含めてリペイント=再塗装したいと思った外装パーツをすべて取り外したら、なんと20点以上になりました。国産フルカウルモデルと比べると、外装パーツの取り付けや建付けが全く違っていて、何より驚いたのが「木ネジ」締結部分の多さだった。これには驚きましたが、もちろんドノーマルでそのようです。そんな外装パーツを取り外して、やっぱりと思ったのがフレームのサビ。酷いサビは一切無かったが、おそらくメーカー出荷されてから、一度たりとも外装パーツを外されたことが無かったのではとも感じられた。フレームのステアリングヘッド周辺やシートレールは、思った通りの表面サビで覆われていたのでした。
ポリッシャー+手磨きでサビ除去に半日経過
アーポリッシャーにスポンジパッドを取り付け、その上に不織布ディスクをセットして、磨きやすい部分から磨き作業の開始。しかし、ポリッシャーディスクが入らない部分はリューター軸に取り付けた不織布シートで磨いたり、コツコツと手磨き作業でフレームを覆っているサビを除去していった。今回の作業は裸にした車両をバイク仲間が営む工房へ持ち込んだが、このサビ落とし磨きに要した時間が約半日。この程度のサビならコンプリート車での磨き込みも可能だが、ひどいサビなら完全分解してプロのフレームペインターへ依頼したと思うし、その方が確実に美しく仕上がるだろう。