AIで電力需要は急増…“原発ゼロ”は本当に現実的? 共産“30代ホープ”と議論 野党共闘が整わなかったワケ
共産党の“若き政策委員長”山添拓議員が日本テレビのYouTube選挙特番「投票誰にする会議」に出演しました。「暮らし優先で経済も立て直す」を公約の柱にかかげる共産党。“消費税5%”や“原発ゼロ”は本当に実現するのか、議論しました。 【選挙特番】30代“共産党ホープ”山添拓×AIエンジニア・安野貴博|投票誰にする会議~みんなの声でつくる衆議院選挙2024~
■反自民票の行方 野党共闘はなぜ整わなかった?
AIエンジニア・安野貴博氏 「(Xに投稿された意見をAI分析で“見える化する”)ブロードリスニングで共産党への声を見てみると、“共産党の政策について話されている声”が意外とない。“共産党の政策と批判”という意見の部分はあるが、全体の7%くらいでした」 「100項目くらいあるマニュフェストを公開している一方で、そこまで話題になっていないという仮説ですが、意外とX上に支持者が多くないのかなと」 日本共産党・山添拓政策委員長 「支持者でSNSを見たり発信したり、やっている方は多い。共産党、というだけで色々なイメージを持たれたり、評価されることがある。党自身の発信や政策そのものというより、異なる角度からの評価が多いのかなという印象もある」 安野氏 「野党協力してくれという声も多い。共産党は擁立者が多いじゃないですか。これが票を割れさせているんじゃないのか、という声が多い」 山添議員 「私たちが候補を立てていないところで、立憲と維新と国民が競合しているところもある」 「自民党政治を変えるのは大変なので、野党共闘は必要。しかし、何の合意も、意思合わせもなく、ただ数合わせというのは、野合という話になってしまう。お互いどういう意思を持って、何のために共闘するのかという確認は、有権者に対しての責任。今回は、3年前の選挙と同じようにならなかったということですね」 日本テレビ・井上幸昌政治部長 「自民党の政治とカネの問題があって、“じゃあ今回野党に入れようかな”となった時に、選挙区を見て、例えば立憲・維新・共産が候補を立てているのが、全国に71小選挙区もある。どう選べばいいのか、という声もあると思うが」 山添議員 「競合しているところは、それぞれが切磋琢磨をして訴えている。私たちは比例代表で議席を増やし、国会のなかで存在感を高め、野党共闘を発展させようというのを、小選挙区の方針にしている。小選挙区は一人しか選べない、これはやっぱり小選挙区制そのものの問題だと思うんですけどね」 日本テレビ・鈴江奈々アナウンサー 「今回、野党共闘が整わなかったのは、政策のすりあわせができなかったという話があった。安全保障関連法の即時廃止、というのは、共産党としては譲れなかったことでしょうか」 山添議員 「即時というか…。政権をとっても“明日すぐ廃止”という訳にはいきませんから、一定時間の検証は必要。ただ、(立憲)野田代表は、“検証の結果、廃止しない可能性”も示唆していた。安保法制が違憲、廃止のための野党共闘をということでしたが、その基盤を損なうものだと私たちは見ています」 「もっと言えば、立憲の代表選で“共産党とは政権を共にできない”と皆さん仰っていた。それの意味で、いざ選挙になると“降りてくれ”というだけの共闘は筋が通らないんじゃないかと思うわけです」