AIで電力需要は急増…“原発ゼロ”は本当に現実的? 共産“30代ホープ”と議論 野党共闘が整わなかったワケ
■6年後に原発・石炭火力ゼロ…AI時代に両立するのか?
安野氏 「エネルギー問題についても、原発・石炭・火力の段階的廃止についても言われています。AIなど新しいテクノロジーと、発電量を減らすというのは両立しないと思うのですが…」 山添議員 「気候危機打開との関連で掲げている政策で、カギは石炭火力からの撤退と原発ゼロ。前提として省エネと再エネの抜本的拡大だと思います」 安野氏 「AIはものすごい電力を消費する。(パリ協定で定めた世界の平均気温上昇を抑える)1.5度目標を優先して、AIをあきらめる、ということも考えるのか」 山添議員 「そうではない。全体の電力消費量を減らしていくことが必要。AIも電力を消費するということだが、いつまでもそうだということではないと思う。むしろ、そのAIを使ってもエネルギー消費を減らすにはどうするか、ということにこそ知恵を使うべき」 井上政治部長 「ただマニフェストを見ると、2030年度に原発と石炭火力をゼロにするとある。これだけAIをみんな使って物事が動き始めているなかで、現実的なのか。6年後ですよね」 山添議員 「このまま行くと、(気温上昇が)1.5度を超えてしまう。この政策は2020年に発表して、政府にも迫ってきたが方針転換しなかった。気候危機打開に向けた対策を取らずに手遅れ、となってしまっては無責任だと思う」 「原発は、東京電力管内ではいまゼロだが、そのままでやっていけるところもあると思う。石炭火力についてはゼロに向けたロードマップを描いていくことが必要だと思います」