入居費5億円! 港区西麻布の超高級老人ホームに潜入【WBS】
まるでホテルのような空間。29日に公開された超高級老人ホームです。東京の西麻布に今年の秋にオープンしますが、入居費が5億円を超える部屋もあるといいます。どんな施設なのか取材してきました。 東京・西麻布に立つ大きな建物。三井不動産グループが10月にオープンするパークウェルステイト西麻布。地上36階全て高齢者向けの住居施設です。 早速、部屋の中を案内してもらうと「ここがリビングダイニングですか。高層階ということもあって、開放感があって気持ちがいいですね」(田中瞳キャスター)。 こちらの部屋はおよそ120平米で、2LDKほど。32~34階のプレミアムフロアに位置します。気になる値段は? 「75歳程度の人で5億円超えの入居一時金。共益費と基本サービス料金が毎月50万円強」(パークウェルステイト西麻布の小宮英文支配人) 「どういった層の方が入居するんでしょうか?」(田中キャスター) 「経営者や現役で仕事をしている人、資産家やその家族などがメイン」(小宮支配人) プレミアムフロアは、既に7割の入居が決まっているといいます。
日々の食事をするダイニングフロアは、都心の眺望が見渡せるようになっています。フロアで提供されるのは、帝国ホテルのシェフが手がけたメニュー。仮に固形物が食べられなくなっても、帝国ホテル流の流動食を用意します。 さらに、プールも完備。筋肉をほぐすことができるジェットバスや寝転がったまま足裏をマッサージできる設備など、楽しみながら健康を維持できるサービスが整っています。1800冊以上の本が用意されたライブラリーは週に1回、専門スタッフが本の入れ替えを行います。 一方、老人ホームならではの安心の設備も。浴室には手すりがついているほか、何かあればすぐに職員が駆けつけることができるよう、各部屋に緊急ボタンがついています。 また施設には介護フロアが用意されていて、介護が必要になった場合は、専任スタッフによる介護サービスを受けることができます。ここで看取りの体制も整えています。こちらの超高級老人ホーム。全400室ある中で、既に180室以上の申し込みがあるといいます。
日本国内で金融資産を1億円以上保有している富裕層は、約149万世帯。さらに、国内の金融資産の6割以上を60歳以上の高齢者が保有しているといいます。三井不動産グループは、こうした富裕層向けの高齢者施設は少ないため、需要が見込めるとしています。 「今後も年間1物件ぐらいやっていきたい。アジアをはじめとする海外でも展開できるのではないか」(三井不動産レジデンシャルの嘉村徹社長) こうした超高級老人ホームは年内にもう2カ所開業することが決まっていて、事業として拡大していきたいということです。 ※ワールドビジネスサテライト