部屋の掃除でオレンジ色の「年金手帳」が出てきましたが、すでに青色のも持っているので2冊になります。もしかして年金が多くもらえるのでしょうか?
家の掃除中に、昔のオレンジ色の「年金手帳」が出てきて驚いた経験がある方もいるかもしれません。すでに青色の年金手帳を持っているのに、2冊あることで年金が増えるのか気になりますよね。 この記事では、年金手帳の色の違いや複数持っている理由、そして年金額への影響について詳しく解説します。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
オレンジ色と青色の年金手帳の違いとは?
年金手帳には、主に茶色、オレンジ色、青色の3種類があります。この色の違いは発行された時期によるもので、年金制度の改定に伴って手帳のデザインや色も変わってきました。 ●茶色の年金手帳:1960年10月から1974年10月までに発行されたものです。 ●オレンジ色の年金手帳:1974年11月から1996年12月までに発行されたものです。 ●青色の年金手帳:1997年1月以降に発行され、現在も使用されています。 デザイン変更によって手帳の役割や中身も見直されており、現在は加入者に統一した青色の手帳が配布されています。そのため、年金手帳の色の違いは主に「発行年」と「デザイン」によるものですが、青色以外の年金手帳は基礎年金番号などに不備がある可能性があるため、確認が必要です。
なぜ年金手帳が手元に2冊あるのか?
2冊の年金手帳が手元にある理由として考えられるのは、「過去の年金手帳がそのまま保管されていること」です。オレンジ色の年金手帳が発行されていた時期に加入した後、制度改定で青色の年金手帳が発行され、両方が自宅に残っているケースが一般的です。 また、年金手帳の紛失や再発行があった場合も複数冊が存在することがありますが、これは年金の加入記録が分散されているわけではありません。ただし、令和4年4月1日以降は年金手帳の新規発行や再交付は行われず、代わりに基礎年金番号通知書が発行されるようになりました。 なお、複数の年金手帳をお持ちの場合、最新の手帳に記載されている基礎年金番号が正しいものとなります。古い手帳に記載されている年金番号や基礎年金番号が最新のものと異なる場合がありますので、最新の情報を確認することが重要です。