深圳の日本人学校男児刺殺、今月24日に男の初公判 動機解明が焦点
中国広東省で昨年9月に深圳日本人学校の男児が登校中に刃物を持った男に刺されて死亡した事件で、男の初公判が今月24日に開かれることが日中外交筋への取材でわかった。中国側が公開してこなかった犯行動機に関する情報が明らかにされるか注目される。 【画像】男児の死を悼む献花の「置き配」 中国当局の目を意識、葛藤する人々 事件があったのが満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた9月18日であったことから、日本人学校関係者を狙った犯行かが焦点になってきた。中国共産党系メディアは事件当時、44歳の定職に就いていない男による単独犯で、「偶発的な事件」だと報じていた。 学校の安全対策にも影響を与え、昨年12月の南京事件の追悼日には、中国にあるすべての日本人学校が休校やオンライン授業にするなどの措置をとった。 中国では、昨年6月にも江蘇省蘇州市で日本人学校のバスが刃物を持った男に襲われて3人が死傷する事件があったが、中国側はこれまで「司法手続きの中で説明する」として、いずれの事件でも動機を明らかにしていない。(上海=小早川遥平)
朝日新聞社