【有馬記念】シャフリヤール 21年ダービー馬が底力見せる 藤原師「何をすべきか分かっている」
「有馬記念・G1」(22日、中山) 昨年に続き、今年のグランプリも3世代のダービー馬が参戦する。有馬記念史上初めてダービー馬3頭がそろった前回は22年ダービーVのドウデュースが完勝。ラストランとなる今回も断然の人気を集める。そこで黙っていないのが他の2頭だ。新旧交代を掲げるダノンデサイル(24年)、覇権を狙うシャフリヤール(21年)にも注目だ。 21年のダービー馬シャフリヤールは2年連続の参戦。昨年は香港ヴァーズへ遠征するも直前で回避となり、急きょ帰国しての出走となった。それでも0秒3差の5着と力走したが、「調整が難しかったね。力を出せなかった。その分の5着じゃないかな」と藤原師は振り返る。「今年はここを見据えてきたからね。予定通り調整できている」と臨戦過程が大違いであることを強調した。 ダービーを制し、22年3月には初の海外遠征となったドバイシーマCでダービー馬史上初となる海外G1タイトルを手中に収めた。世代の頂点という称号にふさわしい活躍を見せていたが、その後はBCターフで2年連続3着など世界に通用する能力を示しつつも、勝ち星からは遠ざかっている。 15日には強めの負荷をかけ、栗東坂路を4F52秒4-38秒3-12秒0で力強く登坂。「ベテラン馬だから何をすべきか分かっている。スイッチを入れるだけ。いい状態を保つことができれば面白い」と指揮官はニヤリ。世界の強豪たちと好勝負を繰り広げてきた実力馬。底力を見せて、巻き返しといく。