【MLB】アストロズがアレナド争奪戦に本格参戦か カブスから獲得したパレイデスは一塁転向の可能性も
米メディア「ジ・アスレチック」でアストロズを担当するチャンドラー・ローム記者によると、アストロズはトレードの可能性が取り沙汰されているノーラン・アレナド(カージナルス)を獲得することに興味を示しているようだ。まだトレード交渉が本格化しているわけではないが、両球団はウィンター・ミーティングの期間中から話し合いを行っていたという。なお、アストロズはアレナドが移籍を希望する6球団のリストに含まれておらず、トレード拒否権を持つアレナドがアストロズへの移籍を承諾するかは不透明だ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ アストロズはカブスとのトレードを成立させ、強打者カイル・タッカーを放出してイサーク・パレイデス、ヘイデン・ウェスネスキー、有望株キャム・スミスの3選手を獲得。アレックス・ブレグマンがFAとなったが、三塁を守れるパレイデスが加入し、将来有望な若手三塁手のスミスも手に入れたため、今オフの三塁手補強は完了したかと思われた。しかし、ローム記者によると、アストロズはアレナドの獲得を真剣に検討しているという。 これには正三塁手だけでなく正一塁手も不在というアストロズのチーム事情が影響している。ゴールドグラブ賞10度を誇る名三塁手アレナドを獲得すれば、パレイデスを一塁に回すことが可能になる。パレイデスは三塁が本職だが、一塁手として通算71試合、二塁手として同67試合、遊撃手として同7試合の出場経験があり、内野ならどこでも守れる選手。ブレグマンとの再契約する可能性が事実上消滅した今、アストロズの首脳陣は「一塁パレイデス、三塁アレナド」という布陣を思い描いているようだ。 なお、米公式サイト「MLB.com」でカージナルスを担当するジョン・デントン記者は、トレード拒否権を持つアレナドが移籍を希望する球団として、ドジャース、パドレス、エンゼルス、フィリーズ、メッツ、レッドソックスの6球団をリストアップしている。アストロズがアレナドを獲得するためには、年俸負担や交換要員の折り合いをつけるだけでなく、トレード拒否権を破棄するようにアレナドを説得することも必要になる。