怒るチョン・ヘインがカッコいい 『となりのMr.パーフェクト』サブタイトルの変化にも注目
チョン・ヘインの“怒った顔”がすこぶるカッコいい!
チョン・ヘインは、品の良さと優等生のような雰囲気を持つが、彼が見せる笑顔には赤ちゃんのようなかわいらしさがある。その彼が、「怒った顔」を見せるとき、その怒りの眼差しがとてつもなくカッコいいのだ。中でもチョン・ヘインが、「ヒロインのために怒る顔」は、強烈な磁力を放ち、観るものを惹きつけてやまない。それは彼が持つ、ピュアな雰囲気のせいではないだろうか。「悪意」や「澱み」のない、真っすぐで純粋な「真っ白な」怒り。衝動的に怒る顔に浮かぶのは、純粋さと男気と激情だ。ギャップ萌えという言葉がこれほどピッタリくる魅力的な「怒った顔」を魅せることができる俳優は希有だ。しかし、チョン・ソミンも負けていない。強く凛とした勝気な眼差しで、スンヒョを止めて、ソンニュは、グレイプから来た元部下をやっつけた。 物語は、ロマンス展開が急速に動いたことで、ジェットコースターがカタカタ音をさせて上昇し始めたようだ。ここから恋心を内に秘めたスンヒョが、どう「幼なじみ」から「男」へとソンニュにアプローチしていくのだろう。 本作では、演出の特筆したい点として、サブタイトルが物語の冒頭とラストでスンヒョやソンニュの変化と連動して変化するところに感心させられる。第1話「カムバック」では、ソンニュが帰国してからスンヒョや家族たちとのドタバタ劇が繰り広げられた。ラストでは「カムバックホーム」に変化し、ソンニュが帰ってきたことで、スンヒョとソンニュの関係のみならず周囲も交えて物語が展開していく期待感を持たせる。第2話「憎い」では、ソンニュと母ミスク(パク・ジヨン)との関係に焦点を置き、母娘の思いを描き、ラストで「思い」にサブタイトルが変化した。 第3話の「停止線」では、スンヒョのソンニュへの恋心が明かされた。彼の初恋であるソンニュへの「停止」していた恋心がまた動きだすさまが描かれ、一気にロマンス色が強くなり、スンヒョからソンニュへの「出発線」とサブタイトルも変化する。第4話の「過去完了」では、スンヒョのソンニュへの恋心の過去と現在の対比を見せて、スンヒョ自身がゆっくりと気づいていく流れの中で、ラストは「現在完了進行形」に変化した。ここからスンヒョとソンニュにどれだけキュンキュンさせられるのかが楽しみでならない。
にこ