流出は不可避!? 欧州に推薦したい10代の逸材Jリーガー(5)覚醒の予感? 今季J1初ゴールの天才FW
近年、多くの日本人選手が欧州の舞台へと羽ばたいている。Jリーグを経由せず直接海外クラブと契約する選手も増え、この流れはますます加速するだろう。しかし、Jリーグにはまだまだ海外で通用するポテンシャルを秘めた才能が輝いている。今回はJリーグで活躍する10代の選手たちから、特に海外クラブに推薦したい逸材を厳選して紹介する。
FW:石井久継(いしい・ひさつぐ) 生年月日:2005年7月7日(19歳) 所属クラブ:湘南ベルマーレ 2024リーグ戦成績:14試合1得点1アシスト 石井久継は湘南ベルマーレの育成組織出身で、2022年にトップチームに2種登録され、翌2023年にはJ1リーグデビューを果たし、10代で多くの経験を積んでいるFWだ。 湘南の公式サイトではFWとして紹介される石井だが、スピードと技術が高く、今シーズン序盤は4-4-2の左サイドハーフとして起用されることが多かった。しかし、ゴールへのどん欲さを前面に出し、常に得点を狙う姿勢にはストライカーとしてのメンタリティーが表れている。 今シーズンJ1で14試合に出場している石井は、第22節の浦和レッズ戦で初得点を記録。スピードに乗った状態で前を向き、右足でカットインしつつ素早くシュートを放ち、ゴール右隅を射抜いた。 この初ゴールについて、山口智監督は試合後に「まだ1年目なので課題はありますが、今日の得点が彼のストロングポイントだと思います」とクラブの公式サイトで評価を述べ、石井のポテンシャルに太鼓判を押した。 7月末に右ひざのじん帯を損傷した石井は、U-19日本代表合宿を辞退し、湘南でも約2カ月間の離脱を余儀なくされた。それでも、U-15から各世代別代表を経験している石井は、ロサンゼルスオリンピック(ロス五輪)世代の注目株で、すでに国外のクラブが注目している可能性もある。
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