【"音痴"な信号機にツッコミ】永遠の最高顧問 キダ・タローさん死去 「浪花のモーツァルト」愛称は"ナイトスクープ"から 円広志さん「何でもクスっと笑いに変えるユーモアあった」 自称5000曲を制作
テレビやCMのテーマソングを数々手がけ、「浪花のモーツァルト」と呼ばれた作曲家のキダタローさんが14日に亡くなりました。93歳でした。 生涯で手がけた曲の数は5000曲ともされます。 キャッチーで耳に残るメロディーは、長年お茶の間に愛され続けました。 【ナイトスクープ伝説の企画"音痴な信号機"再び】永遠の最高顧問 キダ・タローさん死去 「自分の生き方貫いた」長年親交の円広志さんも追悼【自称5000曲作曲】
生まれは1930年、兵庫県宝塚市。 高校時代に学生バンドに参加したことがきっかけで作曲家の道に進みました。 関西での活動にこだわり続け、自らテレビやラジオに多数出演。 丁寧な関西弁で毒舌を放つ独特の語り口で人気を博しました。
"ナイトスクープ"の「音痴な信号機」は伝説の企画に テレビ・ラジオで幅広く活躍
中でも欠かせない存在となったのは「探偵!ナイトスクープ」です。 初めて出演したのは1989年。岸和田市にある信号機の音について調査するというものでした。 個性的なキャラクターで瞬く間に視聴者の人気を集めたキダさん。”キダさんの軌跡を調査して欲しい”という依頼に対し、キダさんを「浪花のモーツァルト」と名付けたのも、この番組でした。
ナイトスクープ番組Pが語る”最後の収録”「最後まで愛していただき感謝」
その後は“最高顧問”として長年、番組を支え続けましたが、4月19日の放送が最後の出演となりました。収録した日の夜に体調を崩したといいます。 (探偵!ナイトスクープ 近藤真広プロデューサー) 「3月の終わりの収録までお元気でご出演していただいてたので驚きでした。キダ先生は、いまのナイトスクープになくてはならない存在。ナイトスクープに関しては最後まで最高顧問として愛していただいて感謝しています」
長年親交あった円広志さん「1万曲書いたとも」 近親者のみの葬儀にも参加
歌手の円広志さんは、長年キダさんと親交がありました。 近親者のみで行われた葬儀にも参列したほど親密な関係で、おととしからキダさんは円さんの個人事務所に所属していました。 (円さん) 「自分らしい生き方を貫いた人なんだなと。今年の2月まで作曲の仕事をされていた偉大な先生でした」「5000曲書いたと言われるけど、『ほんま?』って聞いたら『ほんまや』と。1万曲書いたという人もおると(キダさんが)言うから、それ誰ですの?って聞いたら『わしや』って。どこまで本当か分からない、何でもクスッと笑いにかえるユーモアがありました」