ヒグマにとって10年ぶり“山の異変” 「秋になり出没がピタッと止まった」 クマの主食 “ドングリ”が大豊作 人里に出なくても山に食い物いっぱい でも冬眠前はやっぱり要注意 油断は禁物 北海道
それでも“油断は禁物”
クマにとって秋は冬眠前に栄養を蓄えるための準備期間。 2023年は山にエサが少なく、行動範囲が人里まで広がる傾向もあったが、2024年は山に比較的エサがあるため目撃件数が減っている可能性があるという。 「5月~7月はいつも通り出没していたが、秋になるとピタッと出没が止まった。エサが豊富で広い範囲で、エサ探しに動き回る必要がなかったんだと思う」(道ヒグマ対策室 武田忠義 主幹) ただ、油断は禁物だ。 秋は例年、クマによる人身被害が相次いでいる。 北海道南部の福島町の大千軒岳では2023年、消防隊員3人と男子大学生が襲われ、うち大学生1人が死亡した。
ヒグマ対策訓練も
「クマ発見。ゆっくり姿勢低くしながら接近します」(無線連絡) ハンターが持っているのは模型の猟銃。 札幌の市街地などに体長約1.5メートルのクマが出没したという想定で11月11日、訓練が行われた。 「準備出来次第、発砲をお願いします」(無線連絡) 訓練は1週間にわたりクマが市街地などに出没を繰り返しているという想定だ。 札幌市が危険と判断しハンターが駆除した。
冬眠前のクマに安全対策の徹底を
2024年は2023年に比べて目撃件数は少ないが、いつどこで姿を現すのかわからなくなっているのが“現代のクマ”だ。 どのように注意すれば良いのか。 「つい数日前、雪が降ったが、クマはエサがある限りなるべく食べようと頑張る。クマによっては1月でも動いているクマもいる。寒くなったからといって安心しない。ハイキングとかで山に入るときはまだまだクマが活動しているので、音を鳴らして存在を知らせる。万一、出会ったとき用のクマスプレーを用意する。そのような対応をしてほしい」(道ヒグマ対策室 武田忠義 主幹) 冬眠前のクマはまだ活発に動いている。 山に入るときは音を出して存在を知らせるなど、安全対策の徹底が求められる。
北海道文化放送
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