「とにかく、まひろ」道長役の柄本佑 「光る君へ」出家シーンで剃髪、坊主頭はお気に入り
まひろの源氏物語執筆と宮廷ドラマを描きながらも、本作はまひろと道長のラブストーリーの印象が強い。
夫がいながら、まひろは道長との娘・賢子を出産。45回では、旅立ちを決めたまひろが、道長に賢子が2人の子供だと告げた。
演出担当からは「道長は自分が賢子の父親だと気づいていない」と言われていた。撮影の時には、「ちょっと気づいている感じになるからやらないで」と言われたこともあったという。ただ、音楽やカメラのアングル、編集によって、どう映るかは変えられる。「僕としては、ともかく気づいてないということで演技しましたが、見ていただく方がどう見るかは自由。楽しいほうで見ていただければ」と語る。
賢子の出生の秘密を告げられ驚く表情を見せたが、まひろの旅立ちのショックのほうが大きかったのか、すぐに「お前とは、もう会えぬのか」と迫った。「道長はとにかく、まひろ、なんです」と笑う。
■倫子と明子が「気の毒」
道長には、嫡妻の倫子も妾の明子もいたが、まひろしか眼中になかった。「(倫子と明子が)気の毒だな」と思いながら演じていたという。
「倫子さんは仕事仲間で、明子さんは仕事に疲れた後のオアシス的な存在」と解釈。倫子ともめると、明子のところに行き、明子とももめた末、内裏で寝泊まりしたことも。「結局ね、どちらにも向き合ってない」と指摘する。
まひろへの思いは変わらず、まひろが内裏に出仕してからは、人目も気にせずふるまうことも。「対まひろかその他大勢」だと感じている。道長はまひろの局に足しげく通い、本音を吐露するが、「最終的には顔を見に来ただけ、みたいになってましたよね。まひろにだいぶ支えられているし、いてくれるだけでかなり心強い存在」。
■歴史感じた出家シーン
まひろの旅立ちを聞いた道長は出家を決意。「体も衰えた。休みたい」と疲れた表情で話した。「まひろがいなくなるショックや政治的なこともあるだろうけれど、(「休みたい」という)そのセリフが素敵。道長が立派じゃないところがとてもいいし、演じる上で助けられたところです」
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